2001年発表
アルバム「毒性(原題 Toxicity)」収録。
システム・オブ・ア・ダウンはだいぶ好みの分かれるバンドだろう。もちろんこーゆー激しいやつ、パンクやメタルがニガテだとなるとアカンかもしれない。さらにルックス的にアカン人も多いかもしれない。
しかしそれで食べないのはたいへんもったいないと思うバンドなのよ。おなか壊すかもしれないけど。

このチョップ スェイ!はシステム・オブ・ア・ダウン(以下SOAD)の代表曲といえるやつだ。
メランコリックなイントロからボーカルが入るとまたこれが奇天烈!
そのあとになんとも哀愁のあるメロディというまさに怒涛の展開。
ボーカルのサージ・タンキアンのお道化た表情、ギターのダロン・マラキアンのタトゥーだらけのおどろおどろしい変態っぽさなどエキセントリックな姿に目が行きがちだが、歌の内容はシリアス。
といってもその解釈はいろいろ議論されているようだけど。
虐待について歌っているという説もあれば、宗教的な殉死の歌だとか、またSOADのメンバーはみなアルメニア系の人たちなのでアルメニア人虐殺という歴史的事件を題材にしている(実際彼らの曲にはアルメニア人虐殺を歌ったものがある)など、まあ僕にはわかりようもない。
しかしこの曲に宗教的な要素が強いのはわかるし、絶望の歌だと思う。案外巷にある類の絶望ね。
僕がこれだけこの歌が大勢に聴かれて(Youtubeで今日現在10億6千回再生)いるのは、その絶望は誰もが感じたことのあるものだからじゃないかとも思うわけ。人種や宗教観を越えて。
もちろん言葉はよらずとも楽曲も非常に魅了的だからだろうけど。
Wake up (Wake up)
おきろ
Grab a brush and put a little makeup
ブラシをつかんで身支度しろ
Hide your scars to fade away the shakeup (Hide the scars to fade away the shakeup)
傷を隠して混乱を消せ
Why’d you leave the keys upon the table?
なんでテーブルに鍵を置いてった?
Here you go, create another fable
さあ、また別のお話をつくろう
なんつうか死ぬほど憂鬱な朝に自らをむりやり奮い立たせているようにもみえます。
You wanted to!
お前が望んだんだ!
Grab a brush and put a little makeup
ブラシをつかんで身支度しろ
You wanted to!
お前の望みだ!
Hide the scars to fade away the shakeup
傷を隠して平静を繕え
You wanted to!
そうしたいんだろ!
Why’d you leave the keys upon the table?
なんでテーブルに鍵を置いてく?
You wanted to!
お前の望みだ!
歌は急にメランコリックなトーンになって
In my self-righteous suicide
自ら死んでもそれは独善的で理解してもらえないだろうと嘆きます。
これはイエス・キリストの死に際のイメージとかぶります。
そしてFather!Father!の絶叫。僕はビデオでのここのところの映像がかなり好き。
父よ、私の魂を捧げます
まさにキリスト。
そして
Father, into your hands why have you forsaken me
In your eyes, forsaken me
In your thoughts, forsaken me
In your heart, forsaken me
と苦悩の言葉。
forsaken meは見捨てられた。
主よなぜ私をお見捨てになるのですか・・
ここをビデオではオーディエンスが熱唱してるのもなんかおもろい。つうか皆病んでる。
なんか全てに見捨てられたような気分の日ってあるよね。ない?
まぁ歌の解釈はそれぞれだけど、こんなニュアンスを頭にいれてもう一度この曲を聴きなおすとさらに中毒性は増すと思いますがいかがか。
おまけで、
ペルーの天才少女(なんと5歳!)がこの変態な曲のドラムを叩いててこれがいけてる!表情がいけてる!ドラムに感情がこもってる!
みて頂戴。
あとね、この曲のねシンフォニー版。なんてこった。
ちなみに題のChop sueyはアメリカ式中華の八宝菜みたいなの。なんで?



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