はっちゃけているようで、実は夏の終わりのようにせつないのでは?
1997年のアルバム「Floored」(邦題は「シュガー・レイのアメリカン・ドリーム’97~爆走街道まっしぐら、俺らに勝る敵はナシ!」っていうなんで!?という残念さ)に収録。
このレゲエテイストの曲には実際レゲエアーティストのSUPERCATが客演して、シュガーレイの初めてのビルボードNO1ヒットとなった。
とはいえ、このアルバム自体は邦題のごとく良くも悪くもごたまぜ感満載で、パンク、ハードコア、メタル。だけどこの曲のようなポップは意外だ。まさに揺れているというか、このアルバムでは方向性が決め切れなかったようだ。
でもシュガーレイはこの先、この「Fly」から始まり、「Every Morning」「Someday」とポップでアコギでさわやかでメロウな夏!とか海!とか系の大ヒット曲を連発し、ラウドなハードコアから脱却していく。
それはそれでよかった。いい曲書くじゃん。
このアルバムまでのヘビィなパンクテイストやメタルも捨てがたかったけどね。
パンクの音のからレゲエへというとまずクラッシュが思い浮かぶ。偉大なるソングメーカー。
でもクラッシュのレゲエはあくまでもパンキッシュでやっぱり反骨的だったな。
で、この曲。正直、当時の僕にはあんまり聞いたことのないテイストだった。
印象的なギター、ハワイアンみたいな。そしてレゲエボーカルの挿入。まったくのんびりで陽気な感じだな。
でも実際は少し寂しい歌なのかもしれない。
インタビューでボーカルのマーク・マッグラスはギルバート・オサリバンのAlone Again(Naturally)を引き合いに出している。とっても明かるげでやさしげでさわやかな感じなのに歌っていることは”死”についてっていうギャップに驚く有名なあの歌だ。
FLYの歌詞を追っても僕の英語力では難解でよく意味がつかめなかったが、「私はただ飛びたい あなた(母?)の腕を私に回して」ってきっと切なげなんだ。
Twenty-five years old, my mother God rest her soul
彼の母親は彼が25歳の時に亡くなったのかもしれないね。そういう歌なのかもしれない。
ところでボーカルのマークはココリコの遠藤さん似てないかい?どの角度からも似てると思うけど僕だけ?
もう一つ。シュガー・レイの好きな曲、Someday。
この歌もけだるい夏の午後のリゾートに似合う感じの曲だけど、あんがい虚しさが横たわっているんだと思う。なんか夏の終わりのように切ないね、フェーダウェイしちゃうんだから。
シュガーレイのキャッチコピーにお気楽番長なんてのもあったけど、僕はちょっと違うんじゃないかなって思ってる。
なんかシュガー・レイはどこか哀愁があり、そこが好きなんだよ。
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