遊ぼうよ/ SION

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こういうのを歌にするってすごいとおもうんですよ

僕の好きなSIONの中でもさらに好きなアルバム『夜しか泳げない』に収録。

この歌は歳をとるたびに、なんかああそうかって思うんだな。
多分最初に聴いた20代前半のころだって歌の意味や背景はもちろんわかってたろうし、それなりに好きだったんだけど、まだなんつうか若いからさ正しいと正しくないみたいな勝手な線引きがあったようで、この歌はなんとなく正しくないだったんだよな。
それはしょうがないじゃん。まだ「愛とは」なんてお題で原稿用紙に書けるほどの何も気づいていなかったのだから。

じゃぁ今ならそのお題で原稿用紙に向き合えるかといったら、そりゃまだまだムリなんだけどさ、世の中はままならぬとか、生きるということはそれだけでただ切ないとかそういうものは知るようになったさ。

これは女性からの歌だ。女友達の歌。女友達というかもっと深い仲だろうね。
この女性はどんな生活で、子供はいるのか、そんなことをなんとなく考えてしまう。シチュエーションを考えてしまう。深いとこまで想像してしまう歌だ。そして想像してなぜか切なくなる。

若いうちにはわからない苦さがこの歌にはある。
歳をとることによって身に付いた臆病さがこの歌にはある。
そしてそれらをまるっと包んだやさしさもこの歌にはある。

生きるということは、なんだかんだあるんだぜってこと。

ではライブ映像で。レコーディングされたものより少しだけ陽気な感じ。
見てくれとしゃがれ声で判断しないで。味なんだから。

~あんたに会えて良かった
あんたに抱かれて良かった
でもあんたとは暮したくない
別にあんたが悪いんじゃない
そんな暮らしに懲りてるだけ
時々 思い出したら
また電話をおくれよ
それはいつでもかまわない
時間は気にしなくていいから
無理してでも行くから

遊ぼうよ 遊ぼうよ
あんたとは むちゃくちゃな時を過ごしたい
だから 暮らしを持ちかけないで
遊ぼうよ~

都合のいい女、とかのワードが若いころは思い浮かんだ。
でもそれも今言う男女平等じゃないだろう。女が遊ぼうといったって、それは彼女の思いさ。

別バージョン。ギターはグルヴァーズの藤井一彦で上のよりハネてる。

そしてスタジオバージョン。埋め込みできなかったのでリンクを貼る

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